「カラコンが高いのはなんで?」
「原価は安いって聞いたことがあるのに……」
「高いのに使い捨ては、もったいない……」
カラコンの原価は、1枚あたり高くても数十円程度と言われており、「なのに、なんで高いの?」そう思われるかもしれませんね。
実はカラコンは医療機器であるため、製品の品質を維持したり、新製品を開発したり、目に優しいレンズを研究したりと、コストがかかります。さらに、私たちがカラコンを買う販売店の経費がかかることも理由の1つ。
そこで今回は、カラコンが高い理由について詳しく解説していきます!
カラコンの原材料と原価は?
カラコンの素材は柔らかいプラスチック。最近では新しい素材も開発されていますよ!
はじめに、カラコンの原材料と原価について見ていきましょう。
カラコンの原材料
カラコンの素材は、水分を含む柔らかいプラスチックHEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)です。多くの水分を含ませることにより、酸素透過性を高めています。しかし、含水率が高くなるほど水分が蒸発しやすくなるため、目の乾燥に繋がります。
そこで主流になりつつあるのが、シリコーンハイドロゲルと呼ばれる素材です。シリコーンハイドロゲルは低含水率でありながら、高い酸素透過性が特徴。水分量が少な目なので乾燥を防ぎ、快適な着け心地を実現します。
最近では、シリコーンハイドロゲル素材のカラコンが各メーカーから販売されるようになり、手に入りやすくなりました。
カラコン1枚の原価
カラコンの原価は、1枚あたり数円〜数十円程度で、高くても30円程度と言われています※。
販売価格は、10枚入りで2,000円程度するものもあり、1枚当たりに換算すると200円。利益は大きいのでは?と感じるかもしれませんね。しかし、販売価格から必要な経費が差し引かれるので、全てが利益になるわけではありません。
※参考元:PRESIDENT Online
カラコンの販売価格が高い理由
カラコンの販売価格が高い理由は主に5つです。
- 医療機器である
- 研究開発費がかかる
- スタッフの給料など販売店の運営経費がかかる
- お試しレンズなどの医療サービス費がかかる
- 海外からの輸送費がかかる
コンタクトレンズは、高度管理医療機器に分類されます。医療機器である以上、求められるのは安全で清潔な品質。その実現のために各メーカーは多額の費用を使い、工場を建設したり、新製品を開発したり、研究したりします。
販売する際には、販売店の運営費もかかります。スタッフの給料や家賃、税金など。さらに広告を打つときには、宣伝広告費がかかります。
私たちが眼科を受診して、検査をしてもらうときに使用するお試しレンズの費用も経費に含まれているんですよ!
度あり・度なしの価格相場の比較
基本的には、度あり・度なしで価格は変わりません。タイプによっては、度ありが高いものもあります。
以下の3つの商品を例に比較してみましょう。
商品名 | 枚数 | 金額 | 1枚あたりの金額(1日あたり) |
ダイヤワンデー | 10 | 1,760円 | 176円 |
シェリールbyダイヤ (2ウィーク) |
6 | 2,310円 | 27円 |
スイッチbyダイヤ (マンスリー) |
度なし1箱2枚 | 1,650円 | 27円 |
度あり2箱2枚 | 1,980円 | 33円 |
価格だけで比較すると、ワンデーは割高ですよね。でも、2ウィークやマンスリータイプは安いですが、洗浄液などのケア製品が必要です。さらに、毎日ケアする手間もかかります。どんなにお手入れしても長く使えば使うほど、雑菌や汚れが付着する可能性が高まります。
ワンデーなら付け外しがないので、常に衛生的。高くても、目の健康を考えて選びましょう。
価格相場の詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
【関連記事】
度あり・度なしでカラコンの価格が違う?カラコンの価格相場
カラコンを安く買えるのはどこ?
カラコンは、ネット通販で安く買えます。店舗で販売する場合にかかる家賃や人件費などの経費が抑えられ、商品を安く提供できるからです。
キャンペーンのタイミングを狙えば、さらに安く買えますよ。「2箱買うと1箱プレゼント」キャンペーンやLINEクーポンを発行しているブランドもあるので、ぜひ活用してみてください。
ネット通販でカラコンを買う注意点
カラコンは、処方箋がなくてもネットで手軽に買えます。ただし、注意してほしいことは以下の3つです。
- 販売許可を持った通販サイトで購入する
- 「高度管理医療機器承認番号」を確認する
- 個人輸入のカラコンは特に注意
1つずつチェックしていきましょう。
販売許可を持った通販サイトで購入する
1つ目の注意点は、「販売許可をうけた通販サイトで買う」ということです。
カラコンの販売には、法律上の許可が必要です。そのため、定められた要件を満たす必要があり、販売店は厚生労働大臣から承認されなければなりません。また、都道府県知事から販売許可を得なければなりません。
サンシティも販売許可を持った販売店であり、国から定められた製品のみを販売しています!安全な商品を使用するためにも、カラコンは、必ず許可証を持っている販売店で購入しましょう♪
「高度管理医療機器承認番号」を確認する
2つ目の注意点は、「高度管理医療機器承認番号」の確認です。
平成21年11月以降は、度なしカラコンも「高度管理医療機器」に分類されました。それまで度なしカラコンは「つけまつげ」や「ウィッグ」と同じ雑貨扱い。しかし、使用方法を守らないなど目のトラブルが多発したのをきっかけに、度なしカラコンも高度管理医療機器となりました。
日本の安全基準をクリアしたカラコンには、高度管理医療機器承認番号が記載されています。パッケージに必ず記載されていますので確認しましょう。
高度管理医療機器承認番号については、こちらの記事で解説しています。
【関連記事】
カラコンの「高度管理医療機器承認番号」の基本知識
個人輸入のカラコンは安全性に注意
輸入品には注意が必要です。日本では、安全性が保証されていないカラコンも海外では使用されています。自分で使用する場合は、個人輸入が認められており、最近では、韓国製のカラコンを購入して楽しむ人も増えています。
しかし、海外のカラコンを使用することで、「目に傷がついてしまった」「感染症を起こした」「炎症が起きた」などの事例も報告されています。海外の通販サイトや承認番号のないカラコンの購入&使用は、自己責任になりますが、目の健康を守るために信頼できる通販サイトを利用しましょう。
安さよりも自分に合ったカラコンを選ぼう
カラコンは、医療機器なので開発するためのコストがかかります。開発コストによって値段も高くなりやすい商品です。安いカラコンもありますが、なかには安全性が低いものも出回っています。
目を守りながらおしゃれを楽しむためにもカラコンは、許可を持った販売店で買いましょう。合わせて、高度医療機器承認番号も要チェックですよ!
サンシティは販売許可を持った店舗です。承認されたカラコンだけを販売しているので、安心して購入できますよ!