「カラコンをつけたままのお昼寝は危険なの?」「短い時間なら大丈夫?」このように疑問に思っている方が多くいるでしょう。仮眠だけで外すのはめんどくさいし、ワンデータイプの場合は再利用ができずもったいないですよね。
カラコンをしたままのお昼寝は危険なので、絶対に外しましょう。また、10分ぐらいの仮眠でもトラブルにつながる可能性が大きいです。
お昼寝をすると目に酸素が行き届かなくなり、乾燥を招くのです。乾燥するとレンズが目に張り付いて外せなくなる危険性があります。また、レンズがズレやすくなり、角膜が傷ついて目の表面に細菌が侵入しやすくなりますよ。
今回は、カラコンをつけたままのお昼寝や仮眠が危険な理由を詳しく解説します。
カラコンをつけたままの昼寝は危険?仮眠はOK?
冒頭でもお伝えした通り、カラコンをつけたまま昼寝をするのは危険です。必ず外してから昼寝をしてください。
カラコンをしたまま昼寝をすると、目に負担がかかります。目の痛みやトラブルを引き起こす危険性がありますよ。
また、10分だけの仮眠でもトラブルにつながるリスクがあります。寝るときは必ずカラコンを外しましょう。
なぜ危険なの?リスクを紹介
昼寝をすると危険な理由は、目に酸素が行き届かなくなるからです。
カラコンは角膜と呼ばれる黒目の上に乗せている状態。瞬きによってレンズが少しズレて、酸素を取り入れられるのです。
しかし、寝ている時は目を閉じているため瞬きができません。角膜は常に酸素を必要としているので、瞬きができない状況では酸素が不足してしまうのです。
目が酸素不足に陥ると起こりやすいリスクは次の2つです。
①乾燥
②最近が侵入しやすい
リスク①:乾燥
1つ目のリスクは乾燥です。瞬きができないと、涙が不足して乾燥を招きます。
乾燥すると起こる危険性は以下の通りです。
- レンズがズレやすくなる
- 目に張り付いて外せなくなる
- レンズが変形してしまう可能性がある
- 目を傷つけてしまう可能性がある
レンズがズレやすくなると、目を傷つける危険性があります。また、ドライアイの人は涙の分泌量のバランスが崩れて目が乾燥しやすいため、特に気をつけてください。
リスク②:細菌が侵入しやすい
2つ目のリスクは、細菌の侵入です。先ほどもお伝えした通り、乾燥するとレンズがズレやすくなります。レンズがズレると角膜が傷ついてしまうのです。
角膜が傷つくと目に細菌が侵入しやすい環境になり、目に違和感や痛みを生じる可能性があります。特に目が傷ついた時に気をつけたいのが「アカントアメーバ」です。
アカントアメーバは水道水だけでなくホコリにも生息しています。簡単には目に侵入しませんが、角膜が傷つくと侵入しやすくなるのです。目に細菌が侵入すると、アカントアメーバ角膜炎に感染する危険性があります。
アカントアメーバ角膜炎は重症になると、入院が必要になる可能性も。さらに、最悪の場合は失明する危険性もあるので注意してください。
カラコン装着時に昼寝をしたい場合の対処法は?
カラコン装着時に昼寝をしたい際の、対処法は以下の通りです。
- 家に着いたら手を洗ってカラコンを外す
- 洗浄・消毒液の入ったケースを持ち歩く
- 新しいカラコンを常にカバンに入れておく
昼寝をする前にカラコンを外すのが1番の対処法です。さらに、出先で昼寝をする場合は、必ず保存液が入ったケースと新しいカラコンを持ち歩きましょう。
また、ワンデータイプのカラコンは、外した時点で使えなくなります。短い時間しか使用してない場合も、再利用せず新しいカラコンをつけてくださいね!
うっかり昼寝をしても焦らない!対処法を紹介
うっかり昼寝をしてしまっても、絶対に焦らないでください。
昼寝をしてしまうと以下のリスクが高まります。
①レンズが外れない
②目の中でカラコンが消えた
対処法について以下で詳しく解説します。
対処法①:レンズが外れない
昼寝をすると乾燥によって、レンズが目に張り付いて外せない可能性があります。焦って無理やり外そうとすると、カラコンが変形したり目を傷つける原因に。
レンズが外せない場合の対処法は以下の通りです。
- 瞬きを数回して目に涙を溜める
- コンタクトレンズ用の目薬をさして目を潤す
- 水をはった洗面器に顔をつけて、数回瞬きをする(片目ずつ行う)
レンズが張り付いてしまった場合は、瞳を潤すことがポイントです。まずは、瞬きやコンタクト用の目薬をさして目を潤しましょう。それでも外れない場合は、水を張った洗面器に顔をつけて、片目ずつ数回瞬きをすると外れやすくなりますよ!
対処法②:目の中でカラコンか消えた
先ほど乾燥するとレンズが目に張り付くとお伝えしましたが……乾燥によってレンズがズレやすくなる可能性もあります。
レンズがズレやすくなると、「目の裏側に入ってしまった」と焦る人が多くいます。しかし、目の構造上裏側に入ることはないので、焦らずに探してください。
目の中で消えてしまった場合の対処法は以下の通りです。
- 鏡を見て目を左右にゆっくり動かしながら探す
- 白目の上や瞼のふちなど隈なく探す
- 目を閉じて違和感があるか試す
カラコンが見つかっても無理に外そうとしないでください。以下の順番で外しましょう。
- カラコン用の目薬をさして瞳を潤す
- ゆっくり動かして、正しい位置にレンズを戻す
- レンズを外す
対処法③:眼科を受診する
目に痛みや違和感を生じた際は、必ず眼科を受診してください。また、レンズが外せない場合は、眼科の専用器具で取ってもらう方が安心です。
カラコンが目の中で見つからない場合も同様。目の中で見つからない場合は、周囲に落ちている可能性があります。それでも見つからない場合は、眼科を受診しましょう。
昼寝や仮眠をするときは必ずカラコンを外そう
今回は、カラコンをつけたままのお昼寝や仮眠が危険な理由を詳しく解説しました。
カラコンをしたままのお昼寝や仮眠は、危険なので絶対に外しましょう。「10分だけだし外すのがめんどくさい」「ワンデータイプだしもったいない」と外さないでお昼寝をすると危険です。目の痛みだけでなく、最悪の場合失明する危険性もあります。
また、目に違和感がある場合は、必ず眼科を受診してください。
家に帰ったらすぐにレンズを外す、常に保存液と新しいカラコンを常備するなどを心がけましょう。